
事業内容
世界自然遺産地域を抱え、生物多様性豊かな琉球列島。自然との共存の中で育まれた文化や、先人から受け継がれた自然からの恩恵の中で、日々わたしたちは生活し、その経済は営まれています。しかし近年、こうしたかけがえのない自然環境や地域社会の営みに、外来生物の影響が深刻な影を落としつつあります。
重要産業である観光や農業、物流、日常生活への被害はもちろん、それらを支える「地球上でそこにしかない生態系」がいつの間にか、しかし確実に失われつつあり、いま、その対策が急務です。
その一方で、外来生物対策は、専門的な知識や経験をもとに、地域の実情に合った方法で丁寧に取り組むことが求められています。
Ryukyu Nature Positive(琉球ネイチャーポジティブ)は、生態学や分類学の知見に基づき、琉球列島に根差した外来生物の調査・研究・防除技術の開発・社会実装・情報発信、そしてそれを担う人材育成までを一貫して行うコンサルタントとして、琉球の生物多様性保全に貢献します。
研究者としての視点と行政機関での経験を活かした、科学的根拠と現場感覚に基づく的確な判断、持続可能で実効性の高い対策を提供します。
地域の自治体・企業・NPO・市民の皆さんと連携し、「守るべき自然」と「その持続可能な活用」を両立する外来生物対策をお手伝いします。
琉球の未来を共に守り育てていきませんか?
CEO
外来生物コンサルタント
吉村 正志 博士(農学)
Masashi Yoshimura, Ph.D.
琉球列島を舞台に、生物多様性の理解と保全を軸に活動する研究者・コンサルタントです。
アリ類の分類学から研究をスタートし、進化学、生態学、生物多様性保全へと応用分野を広げてきました。アリという、最も身近なのにまだまだ謎の多い昆虫との出会いが、自然の「見えない変化」を捉える目を培ってくれました。
これまでも、学術的な専門性と、行政・教育機関との豊富な協働経験を活かし、現場に根ざした持続可能な外来種対策や人材育成を実践。調査研究から戦略設計、地域との協働までを包括的に達成することを目指して、自然と社会のバランスを追求するプロジェクトを牽引してきました。
科学的な視点で現場の課題を見極め、実効性ある対策を形にすること。それが、この事業を通して私が担いたい役割です。
外来生物の問題は、単に自然環境だけの課題ではありません。観光や農業、まちづくり、防災、教育など、社会のあらゆる場面に関わる「わたしたちの暮らしそのもの」の問題です。研究で得た知識は、社会の中で生かされてこそ意味を持ちます。行政や教育、地域の方々とともに、知恵と力を持ち寄りながら、自然と共に生きる未来を築いていきたいと考えています。
地域の声を聞き、学び合い、行動する――そんなプロセスに、専門家として伴走できれば幸いです。
アリ類データベース作成グループ2008 代表
沖縄県害虫防除業協会 名誉会員
沖縄県外来種対策事業検討委員会委員
沖縄県外来種対策事業(昆虫類・クモ類対策)作業部会委員
沖縄市立郷土博物館協議会委員
恩納村博物館展示検討委員会委員
これまでの経歴概要(詳細は研究実績をクリック)
環境省沖縄奄美自然環境事務所 外来生物企画官
沖縄科学技術大学院大学(OIST)環境科学セクションリーダー, OKEON美ら森プロジェクトコーディネータ
California Academy of Sicences 研究員
日本学術振興会特別研究員(PD:九州大学熱帯農学研究センター)
利尻富士町立鴛泊中学校教諭(理科)
沖縄県立向陽高等学校スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員会委員
沖縄県県民の森に係る指定管理者制度運用委員会委員
